以前紹介した、Rのつく月という本。
これの続編もあったので、実はまとめて図書館で借りていた。
一応この本はミステリーに分類されるので、私はあまりミステリーの感想は書きたくなかったが、ミステリー小説というよりは、とある家庭の交流を垣間見てるという感覚。
そのため、今回もこのように読書感想を書いてみるが、ネタバレ盛りだくさんなので、絶対バラされたくない人は、ここから先は見ないように!
流れは前作と同じ
前作では主人公と飲み仲間3人がメインで、ゲスト1人を招いて宅飲み開催し、招かれたゲストにまつわるちょっとした不思議な出来事を解決する、という流れだった。
今作では、当時から年数が経ったようで、主人公はゲストとしても来たことのある交際相手が夫婦となり、残りの飲み仲間2人が夫婦となっていた。
それぞれの家族には、1人ずつ小学生の子供がいて、家族ぐるみでお互いの家でホームパーティを開催するようになっていた。
その際に、ママ友のとある話や、引っ越していった子供の友達の不思議な出来事について解決していく、という流れ。
推理については前作同様に粗が…
前作では、解決までの推理過程が少し粗があったが、今回も同様に粗があるように感じる。
特にママ友についての話が多いので、ママ友間で流れる噂レベルでの推理となっているような気がする。
とはいえ、相変わらず出てくる酒や肴はおいしそうだし、今回は子供でも食べられるホットサンドやたこ焼きなどが出てくるので、酒と肴の意外な組み合わせが発見できる。
最後はさすがにびっくり!
前作では、飲み仲間の渚がずっと男女どちらかわからなかったが、最後にようやく女性と判明し、飲み仲間の長江と結婚する、という話だった。
そして今回も、びっくりするような展開があった。
ずっと物語の中では、それぞれの家族の子供たちが小学生で、お互いの家を行き来することで、小学生同士で仲良くなったり、大人相手に物怖じしなくなってきた描写があった。
そしてついに最後の話では、いつも推理は長江だったのが、主人公の子供が推理を担当することになったのだ。
なぜ、主人公の子供が推理を担当することになったのか、といったところもまた驚きがあった。
前作ではなんとなく、わざと男女どちらか曖昧なまま(おそらく作者は男性とミスリードさせたかったと思う)にしていたと察していた。
多分これは、私が普段から様々なミステリー小説を読んでいるので、予想ができてしまったのだと思う。
ただ今回は、油断していたせいもあって、ページをめくった瞬間(おっ!!!ミステリー小説の醍醐味を体感できた!!!)となった。
酒好き食べ物好きの人にぜひオススメ!!
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