【読書感想】ギスギスした心に潤いが行き渡る「年収90万円でハッピーライフ」大原扁理著

スポンサーリンク

で、読み始めて数行で、点滴を打っているような気持ちになりました。熱が出て脱水症状になった時、点滴で水分を補給すると劇的に体が楽になるのですが、あんな感じ。一滴一滴また一滴と柔らかな雫が体内に染みいって、すうっと乾いた部分に届き炎症を鎮めてくれるような、確かな身体感覚を伴って、その言葉たちは私の中に入ってきました。

『年収90万円でハッピーライフ』解説 点滴が染み入るように:小島慶子

この本を読み終わってみると、まさにこの表現がぴったりな気持ちになる本だった。

私の場合は、ピリピリとした環境で顔が険しい表情になっている中、この本の言葉たちのおかげで段々と眉間のしわが伸びていって表情が柔らかくなるような気持ち。

ゆるっとほわっとするような穏やかになれる本だった。

スポンサーリンク

世間のいうフツーをはみ出てみた

この本は週2で働いて残りの5日は自分の好きなように過ごしている著者の、フツーに対する違和感や衣食住に対する考え方がぎゅっと詰まったもの。

学生時代には結構辛い経験をしたようで、その当時の乗り越え方や考え方もたくさん書かれている。今もし集団生活で辛い思いをしている人がいるのであればぜひ読んで欲しい本でもある。

学校生活がつらかったら逃げていいし、働くのがつらかったら辞めていい、という世間一般の当たり前の道から外れてもいいんだという、別の道を示してくれている。

追い詰められているとどうしても視野が狭くなりがちだけど、そういう時にこの本が手元にあれば視界が開けると思う。

私は一旦3月で今の会社を辞めるけど、この辞めるという選択もあっていいんだと自信が持てるようになった。

スポンサーリンク

衣食住のこだわり

衣食住を大事にすると、普段の生活が豊かになる。

さすがにこの著者の通りにやると一気に今の生活と変わってしまって耐えられなくなると思うけど、一部分だけ参考にしてみてもいいかも。

特に服は流行り物ではなく、自分のライフスタイルから逆算して着るものを決めるというのが、なるほどそれいいな、となった。

どうせ流行りで買ってしまったら、次のシーズンでは流行遅れになってしまうぐらいなら、自分が納得して気に入ったものを着倒したい。

基本的に読者と話しているような口語調で進んでいくため、友達と話しているような感じで楽に読み進めることができる

最後までこの本を読んでも、なかなかこの域までに達する人はいないなと感じる。著者自身は隠居生活と言ってるけど、私からしたら仙人のような悟りを開いた生活をしている。

でも今自分の生活の中で張り詰めている部分があるなら、この著者の考え方はめちゃくちゃ参考になると思う。

またピリピリとした精神状態になって、視野が狭くなってきたと思ったらこの本を読み返してみたいな。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました