【読書感想】めっちゃ共感できるところと、めっちゃ共感したくないところの共存「風と共にゆとりぬ」朝井リョウ著

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家でちまちまと読んでいた本をようやく読み終わったので、読書感想。

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朝井リョウという名前は聞いたことがあった。

どんな本を書いてるのかと思い調べてみると、そりゃ聞いたことあるわ、という本ばかり出てきた。

「桐島、部活やめるってよ」「何者」「発注いただきました!」などなど。

あ〜、そういえば母が「桐島、部活やめるってよ」の映画を観たがっていたの覚えてるわ。ところが私は映画も観たことないし、ここに出てきた本のどれ一つとして読んだことがない。

じゃあ、どの本から読んだらいいだろう。そう思いさらに調べてみると、エッセイをよく書いているそう。

今の私の気分が、人のリアルな体験を読みたい感じだったので、口コミを頼りにこの本を読んでみることにした。

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ちょうどいい本の重みと重厚感

完全に「風と共に去りぬ」をオマージュしたタイトル。

「風と共に去りぬ」の著者マーガレット・ミッチェルに捧ぐとまで書いてるのだから、そりゃそうだ。

あと、本の表紙がいい感じに分厚くて重厚感がある。ぱっと見では洋書を読んでいるように見られる。

洋書を読んでそうで賢そう、と思われながらも、実は人の失敗談をクスクス笑いながら読むという、訳のわからないおかしな人に思われそうだから、電車とかカフェでは読まない方がいいかも‥。

本の厚みも結構あるから、たくさんの話が入っていて、次々と新鮮な気持ちで読めてしまう。

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講演会は自慢話

著者は講演会の依頼は全て断ってきているとのこと。誰にも聞かれてもいないことをべらべらと話しているように感じてしまう、とも書いてある。

私も講演を聴く側にしかなったことがないが、確かに強制的に聞かされる興味のない講演会ほど苦痛な時間はない、と思っている。

学校の行事の一環で、学校の卒業生が有名人でその人を招いた講演会、というものが特にそう。

まだ自由参加での何かしらコンセプトを持った講演会、であれば興味を持った人しか来ないから価値はあると思う。

でも学校行事の一環で、卒業生の講演会を全員参加で強制的に聴くとなると話は違う。

学生の興味がある話といえば、同世代のカリスマモデルとか、ジャニーズとか、芸人とか、そういった人たちの話だと思う。

しかし、私が学生の頃に行われた講演会は、有名企業の会長だった。

まず会長と言う時点で、相当歳をお召しになられている。かなりのご高齢だった。学生の年齢を何倍かしないといけないほどの年齢だ。そんな人の話を強制的に聞かされる学生の身にもなって欲しい。誰だ、オファーした先生は。

しかももっと悪いことに、会長の声がボソボソと聞き取りづらい。これも高齢だからなのか、元々の話し方のせいなのか。とにかく聞き取りづらくて、聞くと言う意思を削がれてしまう。

会長ほど成功している人で経験値がある人の話に興味がある人なんて、せいぜい起業家とか独立を目指している人ぐらいだと思う。学生にとっては、まだ実感のない世界の人なのだ。

周りを見渡しても、熱心に聞いてる人なんて皆無。下を向いて寝ているか、ぼーっと会長を眺めてやり過ごしているかしている。

私はといえば、隣の友達と筆談で「いつ終わるんかな?」「会長ボソボソ言ってて何言ってるかわからん」「隣のクラスの男の子寝てるやろと、その場の目についてことや感情を紙の上に乗せまくり、なんとかして時間をやり過ごしていた。

当然の如く全くと言っていいほど内容を覚えていない。全く。一切。何にも。

そして唯一の感想は会長の言ってること聞き取りづらいけど、会長の周りの人はどうやって聞き取ってるんやろだ。

強制参加の講演会というのはそう言うものだ。

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もっと簡単に、かつ絶望的に説明される痔瘻

著者は痔持ちらしい。粉瘤も患っていて、病院に行くと痔瘻も見つかると言う話。

この話を読んでいて、普通に痔持ちになりたくないと思った。

痔瘻なんて言葉をこんなにもたくさん読まされるなんて思ってないし、なんなら痔瘻について詳細な説明文を読まされるとも思っていなかった。

私から説明は絶対にしたくないので、ぜひ読んでみてね。

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