【読書感想】似てるようで似ていない。でも似ている「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」阿佐ヶ谷姉妹著

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2021年11月8日(月)から、エッセイを元にした阿佐ヶ谷姉妹のドラマが始まった。

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし
阿佐ヶ谷姉妹の姉・渡辺江里子(木村多江)と妹・木村美穂(安藤玉恵)は、仕事も生活も共にする“疑似姉妹”。 阿佐ヶ谷の町の小さな部屋で暮らし始めたふたりは、個性豊かなご近所さんとの関わりの中で ピンクのドレスに身を包んだ“阿佐ヶ谷姉妹”として町を象徴する存在に! ところが、多忙を極め、四六時中一緒にいることが多くなった彼...

絶対おもしろいじゃん!観るしかないじゃん!!

そう思い、まずはエッセイ本から読んでみようと思い立ち、9月ごろに図書館で借りることにした。

【図書館の使い方】図書館で読みたい本がない時、リクエストというものを使おう
カテゴリーとしては【読書感想】ではないが、本を借りる上で勉強になったためこのカテゴリーにした。以前アプリを...

私の住んでいる区では、所蔵していなかったようなので、初めて図書館のリクエストというサービスを利用して借りた本だった。

二人は見た目も中身も似ているとは思っていたけど、逆に似ていない点もある。考えてみれば当たり前のことだけど、エッセイを読まなければそんなこと知らなかったことが書かれている。

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二人が会話しているかのような掛け合い

エッセイの中身は姉のエリコさんと、妹のミホさんが交互に書いている

エリコさんがご近所の行きつけのご飯屋さんについて書いたら、ミホさんもご近所の行きつけのご飯屋さんについて語る。エリコさんが理想の部屋の間取りについて書いたら、ミホさんも理想の部屋の間取りについて語る。

こんな感じで、姉妹の掛け合いのようにエッセイは進んでいく

また、姉妹のエッセイ中の語り口調が、普段私たちが耳にしている姉妹の口調と同じ。文字のフォントの上品さも相まって、ゆったりとした時間が流れるような気持ちになる。

エリコさんはミホさんのことを、おしゃれさんで、つかみどころのない奥の深い人と思っている。

それに対して、ミホさんはエリコさんのことを、忘れ物が激しくて、貯金ができないどうしようもない人と思っている。

似たもの同士のように見えて、実は全く違う二人ということがこのエッセイで実感する。

そりゃ本当の姉妹でも、全く思考が違うというのは当たり前。でも阿佐ヶ谷姉妹には、どうしても何もかも似ている姉妹、と思ってしまっていた。

このエッセイでは、テレビ越しではわからなかった二人のことが、姉妹が会話しているかのように語られている。

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二人が書いた、初めての恋愛小説付き!

この二人がそれぞれ書いた2本の小説が、本当に時間を忘れるぐらい、世界観に入り込んで読んでしまった。

本当にあった出来事かのように読んでしまい、読み終わってからフィクションだったことを思い出す。

元々の二人の上品な語り口調のまま、物語が進んでいくので、小説の雰囲気もトゲトゲしくなく、ほっこりふわふわした世界観。

普段恋愛小説を読まないので、恋愛小説ってこんなに柔らかいのか、と感じ幸せな気持ちになった。

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ミホさんの表現「姉はベロベロと食べていた」

エリコさんが鉄火丼を食べているときの事を、ミホさんが「姉はベロベロと食べていた」が表現していた。

この表現が私の中では、めちゃくちゃツボにハマってしまった

ミホさんはエリコさんのことを、ペットか何かのように見ているんじゃ‥??と思えてくる表現。少なくとも人間に対して使うような表現じゃないじゃん!誰かにこれ使ってみたい!!!ってぐらいにおもしろい。

しかも不思議なことに、エリコさんがどのように食べていたのかイメージができてしまう。

さすがミホさん。普段からエリコさんのことを見ているからこその、的確な表現。

普段からミホさんがエリコさんのことを、どのように見ているか想像できる表現で、なぜか私もほわっとした微笑ましい気持ちになれた。

まだまだずっと見ていたい姉妹だなぁ。

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