椅子に座って毛布を膝にかけ、温かいソイラテとノートパソコンを机の上に置き、ネットサーフィンをしてダラダラと過ごす。
しばらくするとトイレに行きたくなった。最近寒いからどうしてもトイレが近くなる。
でも今座っている姿勢が自分なりにフィットしていて、座り直すと同じ姿勢で座ることができなさそう。もうしばらくこのままでいよう。
これからとある日の私が、トイレに行くまでの紆余曲折を辿ってみよう。
読みかけの本
さすがにトイレに行きたくなってきた。
席を立とうと毛布に手をかけつつ、机の端に置いている図書館から借りてきた本を見る。
(そういえばこの本の続きが気になってきたな)
毛布を膝の上で整え、本を手に取る。ついつい読み入ってしまい時間が経ってしまう。
キリのいいところまで読んで我に返る。
あれ?トイレに行ってない??
温かいお茶が欲しい
さすがにトイレに行きたくなってきた。
読んでいた本はしおりを挟んで閉じて、また机の端に追いやる。勢いよく毛布をポーンと床に投げ捨て立ち上がりつつ、机の上に置いていたマグカップに目をやると、もうソイラテがなくなっていた。
(次は温かい紅茶が飲みたいな。確か戸棚の中にあったような‥)
空になったマグカップを片手にキッチンまでのそのそと向かい、マグカップを軽くすすぐ。そして吊り戸棚にバンザイの状態で背伸びをして手をかける。ゴソゴソと戸棚を漁ると、カルディで買った100パック入り紅茶のティーパックが見つかった。
食器棚からティーポットを取り出して、ティーバックをセッティング!
ケトルのMAXギリギリの線まで水を注ぎ、スイッチを入れてお湯を沸かす。
あとはお湯が沸くのを待つだけ。ティーポットと空のマグカップを机の上に置きに行き、投げ捨てた毛布を手に拾って椅子に座る。
ふ〜‥。
あれ?トイレは?
焚き火の動画
またトイレに行き損ねてしまった。
もう膝に毛布をかけてしまったから、立ち上がるのめんどくさい。ケトルのお湯が沸いたら、ティーポットにお湯を注いでからトイレに行こうかな。
しばらく経つと、お湯が沸いた音がする。
また毛布を床に投げ捨て立ち上がる。ケトルを手に取り(少し前にYouTubeで焚き火の動画が流行ってたけど、どんな動画なんだろう。)と考えながらティーポットにお湯を注ぐ。
ケトルを元の場所に戻し、私はiPadを取りに行った。焚き火の動画を観るためだ。
iPadでYouTubeから「焚き火」と検索し、一番上に出てきた8時間もある動画を開いてみる。どうやら火を起こすところから始まるようで、どんどんと火が大きくなる様子がなんとも癒される。木が燃えるときのパチパチという音もいいね。普段なかなか木を燃やすことないから、なかなか聞くことのできない音。
そういえば祖母の家のお風呂はいわゆる五右衛門風呂ってやつで、風呂釜の下は火を起こすところがあある。冬は風呂に水を張って火を起こすことで、お風呂を温めてなおかつ温度を一定に保つことができる。
小さいときはこの火を起こすのが好きで、よく祖母と一緒に燃やしてたなぁ。
‥‥。
ところでトイレは?
ハンドクリーム
またトイレに行き損ねてしまった。
もう何回目よ。生理現象を無視するぐらいに興味のあることをしちゃうって、つくづく本能のままに生きてるなぁ。
自分に嫌気がさしつつ、何気なく自分の手を見る。
(ん?なんか乾燥してる?ちょっとガサガサしてる気がする。)
手が乾燥しているのに気付いてしまうと、ハンドクリームを塗るまではずっと気になってしまう。気になってしまうともう止められない。気になる気になる気になる!
机の上の手の届くところにチューブタイプのハンドクリームがたまたまあり、クリームをにゅっと手に取り、ハエのように手をこする。
よし、手が潤ったぞ!これでしばらくは手を洗いたくないからトイレにも行かないぞ!
‥‥。
しまった!まだトイレ行ってない‥。
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