朝は6時起床時間だったが、手術の時間から逆算して飲み物は朝5時40分から飲んではダメだったので、朝は5時半頃に看護師さんに起こしてもらうことにした。
あまり朝早く起きる習慣がないのと、相部屋だったので目覚ましのアラームをかけるのが迷惑になると思ったからだ。
ただやっぱり手術のことを考えると、ぐっすりと眠ることができず、1時間半毎に目覚めてしまうような細切れ睡眠だったので、1人で起きることができた。
手術直前の過ごし方
8時40分から手術なので、朝ご飯は出なかった。絶食絶飲だ。
8時頃、いよいよ手術着へと着替える。下着はパンツと靴下のみ。昨日買ったT字帯は手術中に必要であれば履かされるらしい。コンタクトレンズも今日はつけないで、眼鏡で過ごす。
初めての手術着はちょっと着方が難しかったけど、甚兵衛を着るようなもんだと思えばどの紐を括ればいいのかがわかる。
トイレは20分前までには行っておかないといけないとのことだったので、最後にとりあえず行っておく。
8時35分に看護師さんが迎えにきてくれて、いよいよ手術室へと向かう。
初めての手術室
手術室へと向かう間は、看護師さんとたわいない話をする。無言のままだとより緊張が増すからだろう。
手術室のあるフロアまで移動し、手術室の自動ドアが開かれる。
いきなり手術室というわけではなく、これから手術を受ける患者たちが本人確認や看護師同士で引き継ぎをするための大きな部屋だった。雰囲気としては医療ドラマのような世界だった。全体的に壁が白くて、看護師や麻酔科医といったこれから手術を担当するような人があちこち歩き回っていた。
付き添いで来てくれた看護師さんが、手術を担当する看護師さんに私の情報を引き継ぎをする。その間私は近くのイスに座り、温められた毛布を膝にかけてもらい大人しく待つ。もう流されるがままだ。
待っている間に次々と、麻酔科医や看護師たちが挨拶に来てくれる。正直帽子にマスクの人たちばかりだったので、誰が誰だか覚えられない。
情報の引き継ぎが終わり、いよいよ手術室へと向かう。ここまで付き添いで来てくれた看護師にこの時点で眼鏡を預かってもらう。
ここからは手術を担当してくれる看護師が手術室まで案内してくれる。やはりここでもたわいない話をして緊張を和らげる。引き継ぎの部屋のさらに奥の自動ドアが開くと、真っ直ぐに広い通路の両側にいくつもの手術室のドアが並んでいた。ここも全体的に白く、近未来を模したアトラクションに乗るかのような異世界の雰囲気だった。
手術室に入ると、下の写真のように部屋の真ん中には大きなライトと寝返りがうてない狭さのベッドがあり、6人ぐらいの医師や看護師たちが待ち構えていた。
その人たちに最後の本人確認として、自分の名前を伝える。ベッドには自分で腰掛け、手術着を少しずつ脱がされて、背中に傷がないかを確認される。床ずれが起きないかを見るためらしい。
そしていよいよベッドに横たわり、ビニールみたいなものを体にかけられて、手術着を器用に脱がされていく。耳下の手術なのに素っ裸にされるのが意外だった。
脱いでからは、看護師や麻酔科医たちが次々と私に声をかけ続け、あれよあれよという間に心電図の吸盤や、血栓防止のためのフットポンプ、酸素マスクを付けられていく。
ここまで来たら、もう恐怖なんてものはない。なるようになれだ。
最後に右手の甲に麻酔を流すための針を刺される。人生で初めて手の甲に刺したが、思ったより痛みはなかった。採血の針と変わらないぐらい。
麻酔科医「今から麻酔を流していきますね。ちょっとピリピリするかもしれませんが、頑張ってくださいね。」
看護師・執刀医「頑張ってくださいね〜！」
なんだなんだその居酒屋の店員のようなノリは？？さっきまでの近未来なアトラクションの雰囲気が台無しじゃん。
ところでピリピリするって言ってたけど、全然来ないからまだ麻酔流してないのかな？
また流すときに言ってk…
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