髪をバッサリと切ってきた。
髪を切る前の、肩に付くぐらいの茶髪ワンレンの髪型を写真に撮り損ねたからどれぐらい変わったのかがわかりづらいが、ブリーチして色を入れてツーブロックに刈り上げてと、大幅にイメチェンしてみた。
間違いなく私の人生の中で、一番パンクでロックな髪型だ。
私の中で、結構気に入っている髪型トップに食い込んでいるから満足している。
ここまで髪を短くしたことがなかったし、こんなにガッツリと明るい色を入れたことがなかったから、なんだか自分が生まれ変わって新しくなった気分。
美容師さんは水川かたまり
私はいつも同じ美容院に行っているが、指名をしていないのでいつも違う美容師さんが担当してくれている。
今回も初めて見る美容師さんだった。
見た目の雰囲気は空気階段の水川かたまりで、黒のニット帽を被った細い縁の丸めがねをかけた男の人だった。
実は私は、あまり美容院で話しかけてほしくないタイプ。そっとしてほっといてほしい。美容師さんには作業に無言で集中してほしい。
普段なら受け答えも最低限で済ませて(この人はあまり話しかけてほしくない人なんだ)と察してほしいぐらい。話したくないから、話したくない旨も話したくない。
ところが今回は髪を大胆にツーブロックに刈り上げるし、ブリーチもするし色も入れるので時間がかかる。
しかも茶髪ワンレン→ツーブロック刈り上げブリーチ色入れ、というオーダーの時点でめちゃくちゃ理由を聞かれる。
そこから必然的に担当してくれる水川かたまりとは世間話をするハメになる。
私としては、ただ仕事を辞めて髪型に制限が無くなったから、茶髪ワンレンから対極にあるであろう髪型にしてみたかったというだけ。ただのイメチェンだ。深い理由なんて皆無。
もう話すのは仕方がない。むしろこんなに長時間お世話になるのに無言を貫くのはなんだか申し訳ない。というより水川かたまりの方が私に気を遣って話しかけてくれているだろうから、私もそれに乗ってお互い気持ちよくこの時間を過ごそうではないか。
世間話をせざるを得ない覚悟を決め、水川かたまりにはまずツーブロック刈り上げをバリカンで施してもらう。
水川かたまりは職質のプロ
美容師さんの水川かたまりは、とにかく職質に合うらしい。
私が見た感じの水川かたまりは、少しイケイケな若いお兄ちゃんという感じだから、普通にその辺にいる人と変わりない。
水川かたまりはあまりにも職質に合いすぎたことから、職質してきた警察官に「僕よく職質に合うんですけど何でですか?」と理由を聞いてみたんだとか。
するとその警察官は「服装がミリタリー(迷彩)柄だと声かけちゃうよね。」とのこと。
どうやら警察官の中では、ミリタリー柄は要注意人物として認識されるそう。
水川かたまりは確かにその時も、ミリタリー柄を取り入れた服装をしていたこともあり、その理由には納得。
そこからはミリタリー柄を避けた服装を着ることにしたのだそう。
ところがそれでも職質によく合うらしい。
結局服装以外にも、警察官を惹きつける素敵な魅力を水川かたまりは持っているんだろう。
「あれ?ということは職質によく合う人に施された髪型をされてしまうと、私も職質に合うかも?」
今まで職質されたことがないので急に不安になる私。すると水川かたまりは、
「でも女の人で職質されたって話聞いたことないんで、むしろ職質されたら話のネタになることないですか?絶対外さないネタじゃないですか!」
ポジティブに返されてしまった。職質慣れしすぎておかしくなってるのかな?
木村カエラか近藤春菜か
水川かたまりに髪型をバッチバチにキメてもらって、意気揚々と家路に着く。
最初に私の変貌を遂げた髪型を拝めるのは夫だった。
私の髪型を見た夫の第一声は、
「わ〜!!おぼこくなったなぁ!!木村カエラやん!!」
木村カエラ確かに髪短いイメージあるわ。色も明るいし。
夫はそれから何かある度に「あれ?木村カエラさんですか?」と言ってくるようになった。夫なりに褒めているようだ。
ところが私が家事をサボってしまったため、夫がやらざるを得なくなった時は、
「うるせぇ!近藤春菜!!」とのたまってきた。
近藤春菜じゃねぇよ!と咄嗟に返したくなる。夫なりに悪態をついているつもりなのだろう。
普段私は芸能人に例えられることがないから、2人のどちらで例えられても嬉しいけども。
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