親子での共著の本がこの「お味噌知る」。
味噌汁のレシピとしてはもちろん、味噌を使った料理についてや、著者の味噌汁の思い出話など。
とにかく味噌に関する話ばかりで、なかなかこんなにも味噌にどっぷりと浸かれる本はないかも。
しかも本の中の文章は、土井先生のあの関西弁で話しているかのようにゆったりゆっくりと進んでいくよう。
心を落ち着けるために、味噌汁を飲みながら読んでみるのもありかも。
味噌汁に入れる具材
私がいつも2〜3人前の味噌汁を作る時は、
- 水500mlにリケンの素材力だし「本かつおだし」「こんぶだし」のどちらか、あるいは合わせだしとして両方入れる。
- きのこを入れるときは出汁が出ると聞いたので水の状態から入れておく。それ以外の具材は切った順番で随時ぽいぽい入れていく。
- 沸騰したら火を止めて、予熱で火を通す。その間に他のおかずを作る。
- 食べる直前にまた火にかけて、沸騰直前で火を止めて適当に味噌を入れる。
具材もその時の気分で入れるし、切り方も適当。味噌を入れる直前に「あ、あの具材も入れたい」と思ったら、すぐさま放り込んでしまう。
だから具材によって鍋に放り込むタイミングは正直考えたこともなかった。
この本では細かく食材ごとに、どのタイミングで鍋に放り込むかが書かれていて、どれも根拠があり理解しやすい内容だった。
根菜類は火が通りにくいから水から入れるとか、ほうれん草はえぐみがあるから下茹でや炒めてから入れるとか。
たまには食材の特徴を考えて、火を通す順番というものを考えてみてもいいかもしれない。
普段の適当味噌汁が、ガラッと違う味になるかも。
味噌汁は何入れたっていい
私の土井先生に対するイメージは「味噌汁になんでも入れる人」。
でも料理研究家がやるんだから、私だって味噌汁に変わったもの入れてみようかなという、挑戦心が出てきた。
そしてこの本では、私の思い付かないような具材の組み合わせの味噌汁のレシピが紹介されている。
トマトやきゅうりが入った味噌汁はパンに合うし、味噌汁にそうめんを入れるとお腹が満たされる一食になるし、牛乳を入れた味噌汁を洋風の器に入れたら味噌汁というよりスープになる。
もはや何をもって味噌汁なんだかわからなくなってくるが、それだけ味噌汁は自由に遊んでもいい料理ってことだと思う。
一番とっつきやすい料理
私なりに味噌汁というのは、一番作りやすくて、どんな食材を入れてもおいしくなって、アレンジを利かせやすくて、節約にももってこいな万能料理だと思っている。
この本では私の思っていた味噌汁の概念をさらに超えさせてくれたきっかけを作ってくれた本でもある。
たまにこの本を読み返してみて、気分を変えてみて入れたことのない具材で新しい味噌汁を作ってみるのもいいかもしれない。
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