【読書感想】勉強の百科事典「独学大全」読書猿著

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去年購入した、私にとって初めての鈍器本

話には聞いていたサイズ感だったけど、本当に重い

ね?分厚いでしょ??

それでも買ってよかったと思えたし、家に一冊あるだけで安心感のある本だといえる。

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どんな本?

本書は正体不明、博覧強記の読書家であり、独学の達人である読書猿が書いた「勉強法の百科事典」です。ギリシア哲学から最新の論文まで、あらゆる「知の先人」から学んだ内容を、著者独自の視点で55の技法にまとめました。本の読み方、挫折の乗り越え方、時間の作り方…勉強はこの1冊でOK!独学者のバイブル誕生。

ダイヤモンド社:独学大全 内容紹介

タイトル通り、何かを学ぶ際のノウハウが詰まっている。

・どうやって学べばいいのか
・どうやって記憶すればいいのか
・文献の探し方がわからない
・文献の読み方がわからない

こんな感じで学ぶ際にぶち当たる壁を乗り越えるための技法や考え方を網羅している。

「根性で継続する」だとか「地頭がいいからできること」とか、そんな凡人ではどうしようもないような技法がなく、ちょっと安心。

それぞれの技法には知の先人たちが残してくれた根拠があり、凡人の私たちにも納得して技法を使うことができる。

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独学者だけが使う本なのか

【独学大全】とあるがゆえに、独学者にしか役に立たないのかと思われるかもしれない。

しかしそんなことはなく、学生のように学校で学んでいるような人にも使える本になっている。

学びは学校だけでなく、人生が続く限り何かを学び続けなければならない。

もし学校で学んでいる時にこの本と出会っていれば、将来の学びにも必ず役に立つ技法を身に着けていると思う。

そうすればもっと深く理解ができるような学びができるはず。

私が学生時代に出会ってたらなぁ、とも思う。

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私が実際に試した技法

今は簿記の勉強をしているので、そのときに使っている技法がいくつかある。

技法4 1/100プランニング

  1. 「実現したいこと」を数値目標にする
  2. 「実現したい」数値目標の1/100を小目標として立て、今すぐ実行する
  3. これでも大変なら目の前の一つだけやる

実現可能なサイズまで目標を小さくして、目標を達成させるという技法。

最初はやる気があるから、実現不可能な目標を設定しがちだが、やる気だけでは到底続けられない。

だからバカにしてしまうぐらいに目標をとにかく小さくすることで、継続していくというものだ。

私は【とりあえず参考書を適当に開く。読まなくてもいい】を目標としている。

技法5 2ミニッツ・スターター

  1. タイマーを2分にセット
  2. タイマーをスタートさせ、すかさず作業を開始する
  3. タイマーがなったと同時に途中でも作業をストップする
  4. 続けるか、違う作業をするか、やめるか、のどれかを決める。

簡単に言うと、とりあえず着手してみてこのまま続けるかどうかを決めるという技法。

無理そうに見える課題を始める時はいつも億劫で大きなパワーを必要とするが、実際に始めてみると意外とその課題は簡単で苦手意識が克服された、という経験があると思う。

私の場合は、簿記の勉強が億劫に感じる日があるが、とりあえず参考書を開いてさらっと読んでみることにしている。

すると読み進めているうちにいつの間にかしっかりと勉強を始めているということがよくある。

もちろん数分読んでみてどうしても調子が上がらない時はそこで止めることもある。それでも数分は勉強をしていることになるから、少しは知識が積み上がっている。

これが2ミニッツ・スターター。

技法35 掬読 Skimming

掬読 Skiminngは、読むべき部分と(当面の目的のためには)読まなくて良い部分を見分け、読むべき部分だけを読んでいく技術である。最小の時間でテキストの概要を掴むことができる。

独学大全:必要なものだけを読み取る 技法35 掬読 Skimming(p470)

これは独学大全や簿記の参考書を読む際に使っているもので、自分が求めている部分だけを効率よく読むという技法。

こうやって書かれるとなんだか難しく感じてしまうが、テキストの必要なところだけ(まずは)読めばいいという割り切った読み方をすればいいというものだ。

小説のような物語をよく読む人に陥りがちな、最初から順番に読まなければならないといった思い込みを取り払ってくれる技法なのだ。

私はよく小説を読んでいるからこそ、この独学大全も最初から読みそうになってしまったが、とてもじゃないけどこんな分厚いの読みきれない。

でもこの技法を知ったおかげで(確かに無理して最初から必ず読まなくてもいいっちゃいいよな)と気楽に構えられるようになった。

簿記の参考書にしても、確かに毎回開いているページは必要そうなところしか開いていない。これも実は掬読。

心の支えになる

無意識で行っていたことが実は技法として扱われていたものがあり、なんとなく嬉しい。

実は他の人も同じことをしていたんだ、仲間がいたんだ、という心強さがある。

独学で勉強していると、他にもこんなことをしている人がいるのかわからなくなって孤独になり、本当にこのままでいいのかと言った迷いが生じてくることがあった。

しかし独学大全を読み返して、様々な技法を編み出した先人たちの知恵に触れることで独学は一人でしているかもしれないけど、たくさんの人が編み出した技法を使っていると一人じゃない気がすると思えるようになった。

この本は独学に行き詰まった時の心の支えとなっている。

独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法 [ 読書猿 ]

価格:3,080円
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