引越しというのは、新しい生活の始まりとともに、今までの生活が終わる。
ついに私の関東での約5年の生活が終わりを告げた。
もう暮らす事のない部屋
約5年暮らした2LDKの部屋。
駅からは遠いけど、ショッピングモールは徒歩3分だし、激安スーパーは生活圏内にあるし、コンビニも近い。公園もすぐそこで、小学校がすぐそこだからチャイムが聞こえてくるし、ファミリー層が多くて治安もいい。
暮らしていくには十分すぎるほど好条件の場所だった。
多分私が住んできたこの部屋も、すでに内覧の予約は入っているだろう。
仕事で帰りが遅くなって、夜遅くにもかかわらず居酒屋に入ってたくさん飲んでいい気分になってベッドに転がり込んだあの寝室。
夫がベロベロに酔っ払って帰ってきて、気持ち悪くて夜通し籠っていたあのトイレ。
新しく冷蔵庫を買いに、自転車を走らせて大型電気屋さん向かい、16万円ポッキリに値切って買った型落ち冷蔵庫を置いたあの台所。
幕張のIKEAで悩みに悩んで奮発して買った、天板のサイズを変えられるダイニングテーブルとイスを置いて、ようやく様になったあのリビング。
友達が泊まりにきた時のために、常に空けておいたあの和室。
天気予報を見て洗濯機を回すか回さないか占い、結局思い切って洗濯物を回して干したら、大雨が降って一から洗濯をし直した、あの洗濯機とベランダ。
もう思い起こすとキリがないぐらいに、たくさんの思い出が詰まっている。
思い出の詰まった部屋は、もう今は誰のものでもなくなっている。
ずっと新鮮な気持ちだった関東の街
池袋・渋谷・原宿・神田・秋葉原・品川・横浜・船橋・つくば・草津・富岡etc..
いろんな場所に行ったが、どの場所も新鮮で真新しくて楽しい場所。
どの街も同じところはないし、刺激的だった。
やっぱり関東は、日本の主な都市があるだけに全く飽きることがなかった。
まだまだ行き尽くしていなかったし、同じ街でも毎回目的地を変えるだけで観光している感じ。
大きな街に行くと、大きなビルがたくさんあって、何度同じ街を歩いてもずっと上を見上げて歩いていた。
何年経ってもおのぼりさん気分。
そう考えると、馴染みのある街というのはなくて、観光で楽しかった街という感覚ばかりだった。
人生において忘れる事のない記憶
関東で過ごしてきた約5年の思い出は、私の人生において絶対に忘れる事のない大切な記憶となった。
関東で過ごさなかったら、職場の人との出会いはなかったし、出張先での思い出はなかったし、夫との結婚もなかったし、友達と遊んだ思い出もなかった。
大切な大切な思い出。
これからどれぐらい大阪に住むのかはわからないが、この先大阪での思い出が増えてきて、いつか関東で過ごした思い出が薄れてくるだろう。
それでも心のどこかでは、関東で過ごした記憶がこびりついている。
まるっきり忘れる事のない記憶となっていて、これからの私の人生の重要な一部分を作り上げてきたことは間違いない。
絶対に忘れない。
今までありがとう。
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