私がこの地下神殿を知ったのは映画「翔んで埼玉」の最後のシーンだった。
やたら神殿のように厳かな雰囲気のある建物でセットだとしたらすごいなぁと思っていたら、実際に埼玉にある首都圏外郭放水路だった。
この首都圏外郭放水路(通称「防災地下神殿」)とも呼ばれる場所に、なんと友達と一緒に行けることになったのだ。
首都圏外郭放水路とは
大雑把にいうと、首都圏に流れている河川が氾濫しないように、地下に流し込んで水量を調整したり、余裕のある河川に水を逃してあげたりする地下水路のこと。
普段の私たちの生活を守ってくれている大切な施設だということはわかるが、地下水路というぐらいだから、外から見ても何にも見えない。
そんな縁の下の力持ちな施設。しかも地下神殿とまで呼ばれるような壮大な施設。
それはもう圧巻の景色の連続で、興奮しっぱなしだった。
地底探検ミュージアム龍Q館
埼玉の東武野田線(東武アーバンパークライン)南桜井駅から春日部市コミュニティバス(通称:春バス)で龍Q館まで。
ただし私はたまたま春バスに乗れたが、時刻表をみると結構レアなタイミングだったよう。もし春バスがなければタクシーを使うか、約2.3kmの道のりを徒歩で行くルートがあるとのこと。
私たちは様々なコースのうちの1つ「迫力満点!立坑体験コース」というものに参加することになっていた。
中に入って受付に向かい予約していた旨を伝えると、同意書のようなものを書かされることに。
地下神殿に行くまでに100段近くある階段を使うので自力で行ける体力があるかとか、ちゃんとスタッフの指示に従うかといった項目があり、全てにチェックを入れていく。
他にも同じコースの参加者らしき人がチラホラと建物内にいて、様々な展示物を眺めてた。
建物の2階が集合場所となっており、私たちも2階へ向かいぶらぶらと展示物を眺めていた。
龍Q館 2F展示室
まずは首都圏外郭放水路の概要や仕組みについて説明を受ける。
私たちの生活を実は守っていた施設がこんなところにあったなんて、と衝撃を受ける。
地下神殿や排水ポンプについて説明を受ける度に、賢い人たちが考えに考えた仕組みであることを見せつけられる。
到底私には考えつかないような仕組みばかりだった。
説明を聞くだけでもおもしろすぎる。それなのに実際に地下に降りることができるなんて!!
次に地下神殿へと向かう際にスタッフから注意事項があった。
「今日は暖かいので薄着で来られている方がいらっしゃいますが、地下神殿の今日の気温は10℃となっています。羽織るものをお持ちの方は持っていってくださいね。」
私長袖一枚で来てしまったよ‥。
地下神殿「調圧水槽」
早速地下神殿へと向かう。
ここから地下神殿に向かうそうで、ぱっと見はただのグラウンドの掃除用具入れ。
このグラウンドの真下に地下神殿が広がっているらしい。
この扉から100段近くの階段を下っていくと、それはもう息を呑むような景色が広がっていた。
「翔んで埼玉」のように友達と踊るべきか?いやさすがに他の参加者の目の前でそんなことはできないか。
頭の中で様々な葛藤を闘わせつつも、ゆっくりと神殿の中を歩き回る。
この地下神殿は流れ込んできた水の勢いを弱めるための役割があるそうで、弱めるために高さと広さが必要だったそう。
ちなみにこの地下神殿が泥やゴミがなくキレイなのは、スタッフの手で掃除しているからとのこと。
気が遠くなりそうだ。
巨大竪穴「第1立坑」
地下神殿からまた階段を使って、一旦地上に出る。
そしてスケボーの練習をしている人たちの近くにある建物の中に入り、そこで第一立坑に入るための準備としてヘルメットや命綱を装備していく。
地下に行くのに命綱を装備するという、なんだか変な感覚。
まずは立坑の途中まで階段で降りて行き、じっくりと立坑を見渡してみる。
あらかじめスタッフから言われていたのは、携帯を落としても取りに行くことはできないし、過去に3人の人が落としている現場に遭遇しているとのことだった。
絶対私は4人目の遭遇にさせない!でも写真は撮りたい!!
そう思い携帯をしっかりと握りしめて撮った写真がこちら。
70m程の高さの2/3程のところから撮った写真。
高いよぉ。しかも足元は穴が空いてるから下がしっかりと見えてしまう。
地下だからといって油断してたら怖いと思う。高所恐怖症の人は無理だわ。
作業用の通路(キャットウォーク)1周
この立坑は、作業用の通路を一周することもでき、この時に命綱を使用した。
こんな高さから落ちたらひとたまりもない。
常に緊張感を持っていたが、さすがスタッフ。命綱なしでホイホイと歩いている。
プロは違うぜ。
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