
スーパーで買った大容量の激安そうめんを、値段に釣られて買ってしまった。
家でいつも通り茹でて食べたら、びっくりするぐらいまずい。そうめんでまずいって人生で初めてだ。
結局このたくさんのそうめんたちは、素麺チャンプルーとして味を紛らわせることでどうにか食べきった。
普通につゆにつけておいしいそうめんが食べたかっただけなのに、チャンプルーとして食べてしまったことに後悔が残る。
そもそも、どんなそうめんだったらおいしいのだろうか。
そこで「そうめんやっぱり揖保乃糸」のフレーズで知られる揖保乃糸を思い出す。揖保乃糸だったら絶対おいしい。
せっかくだったら歴史も学べて作り方も直接見られるなら工場見学をしてみたい。調べてみると揖保乃糸資料館そうめんの里という施設が兵庫県にあることを知った。
揖保乃糸資料館そうめんの里とは
揖保乃糸 資料館「そうめんの里」は、西播磨地域の伝統産業であり、全国各地で親しまれている「手延べそうめん」の伝統の技と味わいを体験する施設です。そうめんの歴史と製造工程を詳しく学習していただければ幸いにぞんじます。
【揖保乃糸ホームページ】そうめんの里概要
本当に工場見学ができるところがあるだなんて、これは絶対行きたいし、そうめんをより深く知ることができるなんて知的好奇心をくすぐられる。
ただ場所が車でないと行きづらいので、私は友達5人で一緒に行くことにしたので、そのうちの1人に車を出してもらうことにした。大阪から向かったので、高速を使って約1時間半の距離。
久しぶりに集まった友達たちだったので、車中はずっと喋り倒し。まるで修学旅行だ。
そうめんの里に到着したのは11時半ぐらい。まずはそうめん流しでお腹を満たすことにした。
みんなで食べるそうめんはおいしい!

屋外にテントが貼ってあり、その下で流しそうめんを食べる。
真夏の暑い時期で扇風機はなくとも、テントの影や風通しが良いお陰でずっと涼しかった。
まだお客さんは少なかったので、空いている席に座る。メニューはシンプルでそうめんと数種類のサイドメニューのみ。でも流しそうめんがメインだから、むしろこのぐらいでちょうどいい。

店員さんにどのぐらい注文すればちょうどいいか尋ねてみると「人数分のそうめんを頼んでいただいてちょうど良いです。お子さんがいるなら少なめに注文して、たくさん食べられるなら多めに注文して更にサイドメニューを頼んでいただいたら良いですよ。」とのこと。
そこで私たちは5人前のそうめんと、唐揚げ2パック、磯辺揚げ2パック、フライドポテト2パックを注文することにした。
注文は全てセルフサービスなので、カウンターまで行って支払いを済ませ、料理を受け取ったら席まで自分たちで運ぶ。
そうめん5人前なんて初めて見た。圧巻の景色だ。

友達たちとする流しそうめんはめちゃくちゃ楽しかった。そうめんを水に流すだけでも、こんなにテンションが上がるものなのか。
そして意外にも、こんなたくさんの量をペロリと食べてしまったことだ。
楽しくておいしかった。さすが揖保乃糸だ。
資料館の見学は大人300円
お腹を満たして満足したら、次は揖保乃糸資料館の見学だ。
1階の館内に入場したら、そうめんが暖簾のように飾られている。本物だったのかな?

お土産コーナーもあったけど、そこは資料館を見学した後にじっくりと見ることに。
資料館は2階に上がるとあり、大人1人300円で入場できる。なんて安いんだ。
受付で入場料を支払い、階段で2階へと向かう。
そこにはマネキンがそうめんを作る工程を再現していたり、そうめんを伸ばす工程を疑似体験できたり、揖保乃糸には何種類かの級があり味が違うことを知り、シアターで揖保乃糸のテレビCMの歴史を学べたり、実際にそうめんを袋詰めしてから箱詰めして段ボールを積み上げる工程を見学させてもらえたり。
ずっとそうめんのことばかりだった。こんなにそうめんのことばかりな時間は今までなかった。というか最初で最後だと思う。
でも全く飽きることなく1時間以上は資料館にいたので、300円はめちゃくちゃ安い。格安だ。
友達への誕生日プレゼントに三神
資料館に大満足な私たちは、お土産を買うために1階のお土産屋さんに向かう。
お土産屋さんは入場料がいらないので、誰でも入ることができる。
そうめんに関するお土産ばかりで、めんつゆも種類が豊富。
その中でも私が目を引いたのは、揖保乃糸の中でも最高級品とされる三神(さんしん)と呼ばれるそうめん。
三神というのは【上質の原料小麦粉を使用し、組合が選抜指定した数軒の熟練した製造者にしかつくれないため、製造量は「揖保乃糸」全体のごく僅か】という貴重なそうめん。
資料館でも三神についての説明があったが、揖保乃糸全体での生産量のうちたった0.2%しか作られていないとのこと。
こんな貴重なそうめん絶対自分で買って自分で食べることなんてない。貰い物でないとお目にかかれないはず。
さらにお店で三神の木箱を補充していた店員さんが「もう今年の分の三神はここに出ている分で終わりになるんですよ。」とお客さんと話しているのを聞いてしまった。
これはもう今買うしかない。
そこで一緒には来ていない友達がちょうど誕生日が近かったので、誕生日プレゼントとして三神を買うことにした。
木箱に入った20束分の三神。お祝いにちょうど良いはず。郵送もしてくれるので、荷物にならなくて済むのもありがたい。

ちなみに私自身へのお土産は、揖保乃糸特級品とめんつゆのセットと揖保乃糸中華麺。


まだ買っただけで食べていないので、また食べたら食レポしてみようかしら。
そうめんを作るにしても、さまざまな製造工程を踏んで私たちの元に届けられていることがわかった。

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