何度も何度も読みたくなるマンガが最近できた。
昔は何度も読み返したり、見返したりする意味がわからなかった。一度見たならもう見なくてもいいじゃんって。
でも最近は、何度も見返したくなるという理由が理解できてきた気がする。
マンガを読まない父が勧める「ダーウィン事変」
最近父が私にとあるマンガを勧めてきた。普段父は読書が趣味で活字をよく読んでいるが、マンガを読んでいる姿を見たことがなかった。
そんな父が勧めてきたマンガは「ダーウィン事変」だった。
半分ヒトと半分チンパンジーの「ヒューマンジー」が存在する世界で、既存の価値観や生命倫理について切り込んでいく物語。
父は確かに昔から生命の神秘だか宇宙の神秘だかそう言うのが好きだった。そうなるともうこのマンガはどハマり必須だ。
あまりにもどハマりしてこの好きな気持ちを共有したいが、一番身近な母は全く興味を示してくれない。
そこで私にマンガを貸してきたのだ。
私もこの漫画の存在は知っていたので、借りられるのであれば借りてみたかった。
まだ読んでいないが、すでに今から楽しみだ。寝る前の読書に読んでみよう。
おもしろい本ほど読み進めたくない
父がこの本についてこう言っていた。
「読んで欲しいから内容は言わないけど、めっちゃおもしろい。おもしろいから読み進めたくない。だって読んだら終わるから。でもおもしろいから読む。でもこのおもしろさを終わらせたくないからゆっくり読む。この葛藤を繰り返し続けながら読んでいる。」
なんだこの好きの塊のような表現は。著者にとって最上級の褒め言葉じゃん。
しかも私も父のこの表現がめっちゃわかる。まさに「作りたい女と食べたい女」がそうだからだ。
私は「作りたい女と食べたい女」はすでに発売されている1・2巻はもう読んでいたので、今は適当なページを開いてそこから読むと言うことをしている。
これだけでも至福の時だ。好きな本やマンガはいくらでも読み返したくなる。
そして私としては「おもしろくて読み進めたくない」と言うような表現をしてくれる人に出会ったことがなかったのでめっちゃ嬉しい。
父よ。娘は嬉しい。この表現ができるマンガだなんて、私めっちゃ楽しみだよ。
読み返したくなる本は心の拠り所
自分の思い通りに行かなかった日、悔しい思いをして引きずってしまった日、どうにも心が荒んでしまっている日。
そんな気分が良くない日の終わりに、読み返したくなる本を手に取りゆっくりと読む。
そうするといつの間にか心が穏やかになって、眠気に誘われたら素直に従って寝落ちする。
最近の私の至福の時間だ。
人間は昔から世界中で連絡を取っていたわけでもないのに、宗教という拠り所を作ってきた。それが現代でも続いている。
どれだけ人類が進歩したところで、人間には心の拠り所と言うものが必要であることを感じる。
今の私の拠り所はマンガと言うこと。
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